Google Alertに「女性専用」というキーワードを登録しておくと、自分のメールアドレス宛にかなりの数の「女性専用」に関する記事(見出し)が送られてくる。特に多いのは、温浴施設、フィットネスクラブのようである。なかには、たまたま機械的に「女性専用」というキーワードに引っかかってしまっただけで、実質的には、女性専用ではない施設等もあるが、そのようなパターンは稀である。
さて、「女性専用」で、最近、話題となったのが、函館駅構内の「女性専用パスタ店」である。正直言って、私が10代、20代の頃から女性様専用施設の類はあったし(当時、私は商業的な女性おだて上げ(及び男性蔑視)とフェミニズム的な女性抑圧論の両挟みにあって、とても苦しんでいた)、現在も、新たに続々と出来ている。その中で、何故、函館駅のパスタ店だけマスコミ等で大きく取り上げられたのかよく分からないのだが、私なりに思ったところを述べることとしたい。
第一に、当該施設が「駅の中」という公共空間に存在していることが問題である。
第二に、駅ビル運営兼店舗運営主体(「ジェイ・アールはこだて開発株式会社」、以下、「JRはこだて開発」とする)が問題である。このJRはこだて開発なる企業はJR北海道の100%子会社なのだが、
親会社のJR北海道は、未だに株式を公開していない。つまり、「民営化しました」とは言っても、株の全てを公的機構が保有したままなのである。しかも、北海道の鉄道事業は採算性が悪いということで、国から補助金まで受けている。私は、そのような企業は、名目的には民営企業であっても、憲法13条、14条の適用対象となると考えるが、今回、かかる企業が合理的な理由もなく女性専用のパスタ店を実に堂々と、悪びれもせずに開店したわけだ。
それにしても、インターネット上での同店紹介のコピー(もちろん、JRはこだて開発のホームページである)が奮っている。曰く、
「女性だけの安心できる空間で、・・・選ばれたお客様の気分を味わってみませんか?」
そう、あれこれ苦しい理屈を付けてはいるが、
結局のところ、男性客は、女性客に「選ばれたお客様の気分を味わ」ってもらう、ただそれだけのために理不尽な差別を公営企業から受けるのである。このようなことは断固、平等・正義に反すると言わなければならないだろう。
因みに、上記のコピーは現在は消えていることをいまさっき確認した。パスタ店が大きな話題となり、かなりの批判を浴びたために、さすがにまずいと思って消したのであろう。少なくとも、4月27日の時点では、載っていたんですけどねー。口は災いの元ならぬ、インターネットは災いの元なのである(笑)。ちなみに、
http://www.bnn-s.com/bnn/bnnMain?news_genre=17&news_cd=H20021023169&hi=19200604 に
ジェイ・アールはこだて側の言い分が色々出ているが、「男性も入れる時間があるから差別ではない」(でも、
時間が限られる上に女性同伴でないと駄目なんですよね?僕が朝に寝台特急北斗星で函館に着いて、市内観光してお昼時になってパスタを食べたいと思っても、僕が男性だというそれだけの理由で入れてもらえないんですよね?函館といえば海産物。その函館でシーフードのパスタを食べたくなるのは男も女も同じだと思うんですけど?あほくさーー。)とか、「お客様からは好評を頂いている」(そりゃ、
例えば東大卒しか入れない社交クラブでもつくれば、東大卒に好評なのは当たり前でしょうねぇ。社交クラブの廻りから、さもうらやましそうに東大以外の大学卒の連中が覗き込んでいれば、なおさらですね。)など苦しい言い訳ばかりである。
ところで、私が見た限り、今現在、同店についてJRはこだて開発のホームページには「女性専用」とはどこにも書かれていない。まさかとは思うが女性専用はやめたのであろうか。これは、問い合わせる価値がありそうである。多分、女性専用は続いているのだろうが、それならそれで、色々問い詰め甲斐があるというものである。
最近のコメント